ヒストリー

  

ナイトシリ-ズ2015復刻にかける意欲とチャレンジ

ヒストリー

ロ-ドエルジン社が復刻第二号に選んだモデルは「ブラック・ナイト(BLACK・KNIGHT)」、通称“黒騎士”と呼ばれるこの時計は、ロ-ドエルジンブランドの歴史の中でも最も人気を博したモデルの一つである。
発売当時の洗練されたデザインはそのままに、ロ-ドエルジン社が持つ技術を集結し、
「ナイトシリ-ズ2015」として現代に甦らせた。

「ナイトシリ-ズ2015」最大の特徴は何といっても、世界初のレザ-文字盤である。
革を模した文字盤の時計は数多く存在するが、
本革を文字盤に使用した機械式時計はこれまで世界に一つとして存在しなかった。
そんな世界初のレザ-文字盤完成までの制作秘話を少しだけ話そう。

革選び。文字盤の革には最高の素材を求め、
フランスの高級ブランドも使用するドイツのワインハイムレダー社製レザ-を採用(※)。
加工を一切施していないナチュラルシュリンクで、
天然のシボ(しわ模様)をそのままデザインとして落とし込んでいる、そんな最高の革を準備した。

しかし、問題はここからである。
本革を文字盤にするためには、革の厚さを0.25mm以下に漉かなければならないが、これには最高難易度の技術が
要求されるため、ベテランの革職人でさえ難色を示し怖気づくという有様。つまり、最高の革は用意できたものの、
それを漉ける革職人がいないということである。
もはや実現は不可能かと諦めかけていたそんな時、一人の若き革職人の存在を知った。江戸っ子の自信に満ち、
高い技術力と挑戦心を持つこの若き革職人は、ワインハイムのナチュラルシュリンクを恐れることなく
みごとに漉いてみせた。
その均一な薄さと美しさはまさに圧巻。彼の漉いた革こそが世界初レザ-文字盤を完成へと導いてくれたのだ。
そして最大の難関、湿気。
革は湿気によって縮んだり、劣化して形状が変わってしまうため、湿度の高い日本での扱いは特に難しい。気の遠くなるような試作を幾度となく繰り返し、ついに独自の特殊加工で革の形状変化を防ぐことに成功、特許を取得し、
こうして世界初のレザ-文字盤が形になったのである。

ム-ブメントはスイス製手巻きム-ブを採用。
香箱車には信頼の証である「LORD ELGIN」のロゴを刻印。
技術の粋が詰まった手巻きム-ブならではの魅力を実感してほしい。
ム-ブメントを守るケ-スは、オリジナルの独創的なデザインを踏襲しつつ、サイズは現代のメンズウォッチの主流よりも少し小さ目にすることで、品の良さと上質なスタイルを実現。勿論、ケ-スの表面加工においても最高モデルにふさわしい贅沢な製法を施している。

多くの手間と時間をかけてこそ、美しい輝きが生まれる。そこに一切の妥協はない。
新生ロ-ドエルジン社が最高の仕上がりを求め、およそ3年の制作期間をかけた復刻第二号「ナイトシリ-ズ2015」ついに堂々完成です。

(※)ブラック、ブラウンに使用。ワインはイタリア製高級レザー使用。


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